子宮体癌のリスクファクター

最終確認日:2017/07/28 最終更新日:2017/07/28

YO:今回は子宮体癌について考えていきます。前回に引き続き割れ問です。

第108回医師国家試験I11
108I11

 

 子宮体癌の概要

YO:子宮体癌はアメリカでは婦人科癌で一番多い癌で、日本でも増えてきており、50-60台の女性で7000人/年ぐらいの頻度です。子宮体癌の原因はそもそも何でしょうか。基本的にはエストロゲン上昇が原因です。

 

子宮体癌のリスク

基本的にエストロゲンを上げるものがリスクになります。それを頭にいれて選択肢を見ていきましょう。

脂肪細胞

脂肪細胞からエストロゲンが出ることが知られているのでaの肥満はリスクファクターです。

多嚢胞性卵巣症候群

多嚢胞性卵巣症候群ではエストロゲンがだらだらと出てきてしまう病態なのでリスクファクターになります。

タモキシフェン

タモキシフェンは乳癌の治療で用いる抗エストロゲン薬です。乳癌は抑える働きがあるのですが、子宮体には癌のリスクを上げることが知られています。子宮体にはアゴニストとして作用するのが原因です。

大腸癌

大腸癌の家族歴というのが一番難しいのですが、実はLynch症候群というものがあります。これは大腸癌に子宮体癌などが合併しやすい病態です。

答えはcの黄体ホルモンの内服になります。黄体ホルモンは子宮体癌の治療で使われることもあり、リスクファクターではありません。

他にエストロゲンを上げる原因は未産、遅い閉経などがあります。逆にリスクを下げるのは妊娠などがあります。

今回は子宮体癌について勉強しました。次回は脱落膜の問題(108I-34)について解説していきます。
脱落膜って?