サイアザイド系利尿薬で尿酸結石になる?

最終確認日:2017/07/25 最終更新日:2017/07/25

コウメイ:尿路結石について質問をいただいたので回答します。

読者からの質問

93A60の問題で質問です。

93A60

解答はアセタゾラミドとステロイドとなっています。このふたつが尿路結石症の原因となるということについて疑問の余地はありませんが、サイアザイド系利尿薬も高尿酸血症の誘因になるので、 尿酸結石症を引き起こしそうな気がします。サイアザイド系利尿薬は正解にならないのでしょうか?

 

サイアザイド系利尿薬の副作用

コウメイ:サイアザイド系利尿薬の副作用に高尿酸血症があります。サイアザイド系利尿薬は腎から排泄されますが、尿酸と同じ経路を利用するのが原因と考えられています。

高尿酸血症になるのだから、サイアザイド系利尿薬は尿路結石(特に尿酸結石)のリスクになるんじゃないのというのが今回の質問です。

 

高尿酸血症と尿酸結石

結論から言うと、サイアザイド系利尿薬は国試の解答通り、尿路結石の原因になりません。もちろん尿酸結石の原因にもなりません。そもそも、尿酸結石のリスクを知っていますか?

 

学生C:尿酸値が高いことだと思います。

 

コウメイ:その解答は50点です。どこの尿酸値が高いかが大事です。その場所は尿です。つまり、尿の尿酸値が高いと尿酸結石のリスクが高くなります。

 

血液は関係ないと考えられています。つまり、血清尿酸値が高くても尿酸結石のリスクは上がりません。

 

ですので、血清尿酸値を上げるサイアザイド系利尿薬は尿酸結石の原因にはなりません。今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)