感染症にステロイドは使ってよいのか?2

最終確認日:2017/07/29 最終更新日:2017/07/29

コウメイ:読者の方から感染症にステロイドは使ってよいのか?にコメントをいただきましたので紹介します。

 

読者からのコメント

予備校の先生がステロイドを治療に使う感染症で国家試験に出る可能性があるものとして、

  • 急性喉頭蓋炎
  • 亜急性甲状腺炎

を挙げていました。良ければ参考にしてください。

 

コメントありがとうございます。 感染症にステロイドなんて使っていいの? と思われた方はまず前回の記事を読むことをお勧めします。
感染症にステロイドは使ってよいのか?

今回はコメントにあった、亜急性甲状腺炎と急性喉頭蓋炎でステロイドは使うのか説明していきます。

 

亜急性甲状腺炎

なぜ炎症が起きるのか?

亜急性甲状腺炎はウイルスが原因と考えれれています。ムンプスウイルス、コクサッキーウイルス、アデノウイルスなどが関与しますが、このうちどれかというのはあまり気にしなくていいです。同定が難しいのと、同定しても治療に影響しないからです。

人間の体はばい菌が入ってくるとそれを攻撃しようと炎症反応が起こります。このとき、ばい菌のみを攻撃すれば良いのですが、人間の体も攻撃してしまうことがあります。

どの程度人間の体を攻撃するかは臓器やウイスル、個人によって異なりますが、炎症が強すぎると「病気」と表現されることになります。そのひとつが亜急性甲状腺炎です。

亜急性甲状腺炎の治療

基本的には大量のNSAIDsです。ウイルスが原因なので抗生剤は使いません。ステロイドは必須ではなく、症状が強い時に使用します。

 

急性喉頭蓋炎

こちらは、細菌が原因で必要以上に喉頭蓋に炎症が起こった病気です。炎症が起こると喉頭蓋に限らず浮腫が起こります。つまり大きく膨れます。

喉頭蓋は気道の途中に位置します。ここが大きく膨れてしまうと空気が出入りできなくなります。つまり息ができなくなります。致死的です。この病気は超ヤバイ病気 と覚えておきましょう。

急性喉頭蓋炎の治療

細菌が原因なので抗生剤治療が基本です。ステロイドを使うかどうかははっきり決まっていないと思います。 この病気はそれほど頻度が高い病気ではないのと、致死的でもあるためなかなか治療について臨床研究することができません。だから、現時点でははっきり決まっていないのです。

治療法が決まっていない病気なんてあるのか?と思われた方。はっきり言って、いっぱいあります。それを解明していくのが我々の使命です。

今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)