Quick Check(血液ガス)の使い方1

血液ガスは呼吸と酸塩基平衡を評価する

血液ガスは大きく2種類のことを評価します。呼吸と酸塩基平衡です。

 

呼吸不全

呼吸不全の定義はPaO2が60mmHg以下です。PaCO2の値により大きく2種類に分けられます。PaCO2が45mmHg未満のⅠ型呼吸不全と45mmHg以上のⅡ型呼吸不全です。

 

Ⅰ型呼吸不全

Ⅰ型呼吸不全の本質は肺の障害です。さらに

  • 拡散能の障害
  • VA/Qミスマッチ
  • 右左シャント

に分類されます。どれが原因かは胸部レントゲン、胸部CT、心エコーで診断します。

 

Ⅱ型呼吸不全

Ⅱ型呼吸不全の本質は肺胞低換気です。肺胞と名前がついていますが、基本的に肺胞は関係ありません。簡単に言うと、呼吸の絶対量が足りないことを肺胞低換気と言います。もっと簡単に言うと、あまり息をしていない状態です。

Ⅱ型呼吸不全はA-aDO2によって2種類に分けられます。A-aDO2正常か開大かです。A-aDO2は10mmHgもしくは(年齢×0.3)mmHgまでが許容範囲です。

PaO2もPaCO2も正常範囲なのに、A-aDO2の開大のみが唯一の病気の手がかりとなることがあります。よって、毎回必ずA-aDO2を計算することが大切です。

 

まとめ

PaO2、PaCO2、A-aDO2からどの分類になるか必ず考えてください。「PaO2がちょっと低めだなぁ」と漠然と考えるのはダメです。