心室期外収縮でβブロッカーを使う理由

最終確認日:2017/07/23 最終更新日:2017/07/23

コウメイ:読者の方より「心室期外収縮」について質問をいただきましたので回答します。まずは質問を見てみましょう。

読者からの質問

心室期外収縮の治療でβ遮断薬を用いるのはなぜでしょうか?頻脈を押さえるためでしょうか?

 

心室期外収縮とは

ちょっと勘違いされているようですので訂正します。心室期外収縮は頻脈を起こす病気ではありません。実際の心電図を見てみましょう。

心室性期外収縮の心電図

ピンクの◯で囲んだ波形がたまに出てくるのを心室期外収縮と言います。たまに出てくるだけなので、頻脈にはなりません。多くは無症状です。ただし、人によっては心室期外収縮の後の正常波の時に動悸を感じることがあります。

※頻脈を来す病気と言えば心室頻拍です。

心室頻拍

 

心室期外収縮の治療

皆さんが研修医になって働き心電図をとるようになると、しょっちゅう心室期外収縮を目にすると思います。頻度の多い不整脈です。症状はないことが多く、治療も基本的に必要ありません。

ただ、動悸が強い場合はβブロッカーを用いることがあります。頻脈を抑えるためではなく、動機の症状を改善するためです。心室期外収縮は心室に興奮しやすい部分があるため起こるのですが、βブロッカーはその興奮を抑える働きがあり、心室期外収縮が起きないようにします。その結果、動機が起こるのを防ぎます。

今回の講義は終わりです。お疲れ様でした(^_^)