片頭痛の診断【POUND】

最終確認日:2017/07/28 最終更新日:2017/07/28

コウメイ:今回はYO先生に片頭痛について教えていただきます。よろしくお願いします。

 

YO:よろしくお願いします。今回は必修で気になった問題シリーズ第2弾で、片頭痛について解説していきます。皆さんは、片頭痛をどのように診断しますか?

第108回医師国家試験F21
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片頭痛の診断【POUND】

YO:明らかに片頭痛っぽい一側の側頭部の頭痛ですが、片頭痛と診断するためのきちんとした問診項目を知っていますか?

片頭痛の診断で重要な問診項目は5つあり、POUNDといいます。それぞれについて説明していきますね。

P: Pulsating

拍動性の痛みかどうかです。患者さんには「ずきずきしますか?」と聞きましょう。

O: hOurs

4-72時間痛みが持続するかどうかです。

U: Unilateral

一側性であるかどうかです。

N: Nausea

嘔気を伴うかどうかです。

D: Disabling

無力化です。例えば、学校や職場に行けない等です。 

 

YO:この5項目のうち4項目以上当てはまったら片頭痛の可能性が高いです。逆に2項目以下だったら片頭痛は否定的です。本患者の場合は、

  • 「ズキズキ」する痛みで
  • 「一側性」であり
  • 「悪心」があるので

確実にP、U、Nは満たしています。

「頭痛がないときは日常生活に支障がない」を「頭痛があるときは日常生活に支障がある」と考えるとDも当てはまります。以上、4つを満たしているのできわめて片頭痛の可能性が高いです。

 

片頭痛の症状は?

YO:じゃあ答えはというと?「e. 体動による頭痛の増悪がある」です。片頭痛の方は動くと痛みが増悪するので、じっとしていることが多いです。

以上、片頭痛のスコアリングであるPOUNDについて説明しました。研修医になっても使う便利なスコアリングなので是非おぼえておきましょう。