貪食能がないのは?

最終確認日:2017/07/28 最終更新日:2017/07/28

コウメイ:今回は異物への攻撃の仕方について解説します。きっと勘違いしている方がいるはずです。まずは過去問を見てみましょう。

第107回医師国家試験B14

貪食能がないのはどれか。

  1. 好中球
  2. 樹状細胞
  3. 単球
  4. マクロファージ
  5. リンパ球

正解:e

 

リンパ球は貪食能がない?

学生C:正解がeってことはリンパ球は貪食能がないってことですか。B細胞は貪食能はなさそうだけど、キラーT細胞は貪食能があったはず。だって、貪食能がないと攻撃できませんよね?

 

コウメイ:キラーT細胞に貪食能はありません。ではどうやって攻撃しているか?

 

パーフォリン、グランザイムB

※画像挿入

パーフォリンとグランザイムBという物質を産生して攻撃します。パーフォリンは筒のような構造になり細胞膜に穴を空けます。グランザイムはDNAを切断します。この2つの物質によって異物はアポトーシスを起こします。

 

Fas

キラーT細胞は異物のFasという抗原を刺激します。Fasはアポトーシスを誘発する働きがあり、ここを刺激すると細胞はアポトーシスを起こします。

※画像挿入

 

この2つの作用によって、キラーT細胞は異物を攻撃します。

この問題は正解率が7割程度だったのでまた出題される可能性が高いです。 勘違いしていた方はぜひ覚えてください。今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)