肺癌に対するレーザー療法

最終確認日:2018/08/25 最終更新日:2018/08/25

コウメイ:今回はレーザー療法についての勉強です。まずは過去問を見てみましょう。

第103回医師国家試験B35

レーザー療法を行うのはどれか。

  1. 肺動静脈瘻
  2. 癌性胸膜炎
  3. 浸潤型胸腺腫
  4. 肺門部早期肺癌
  5. Pancoast型肺癌

 

学生B:レーザーですか?なんとなく癌に使いそうなイメージはありますけど・・。

 

これではありません。

コウメイ:確かにあまりなじみがないかもしれません。レーザー、こんなの想像していませんか?

 

これを体の外からあてると思っていませんか?違いますよ!!

 

正しいレーザーの治療

先程のレーザーを当てたら正常な組織までずたずたに破壊してしまいます。実際はこんな感じです。
https://goo.gl/images/DdZZMN

見ての通り、気管支鏡で癌を確認しレーザーをあてます。レーザーといってもかなり弱いパワーです。

 

光線力学的療法(PDT)

なぜ弱いパワーで効果があるかと言うと、癌にとりこまれやすい薬を注射するからです。薬に光があたると化学反応をおこし細胞を破壊します。これを光線力学療法(PDT)と言います。正常な組織は傷つけないのでいい治療なのですが、弱いレーザーを用いますので深くにはとどきません。
※強いレーザーを用いると正常な組織までずたずたに破壊してしまいます。

レーザー療法の適応

以上から分かるようにPDTは気管支鏡で見える癌で、深くに浸潤していない癌が主な適応です。大きさでいうと1cm以内です。選択肢で適応になるのはdの肺門部早期肺癌になります。PDTは加齢黄斑変性にも適応があります。
※当然気管支鏡ではなく眼科専用の器械を用います。

今までよりはイメージできましたか?今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)