新生児低血糖の症状は?

最終確認日:2017/07/26 最終更新日:2017/07/26

コウメイ:新生児低血糖に関する質問をいただきました。これを例に「過去問から何を学べばよいか」について解説していきます。まずは質問を紹介します。

読者からの質問

質問者:第82回医師国家試験A61について質問です。

問題:新生児低血糖でみられないのはどれか

  1. 発汗
  2. 頻脈
  3. 無呼吸
  4. チアノーゼ
  5. 異常な鳴き声

答え:a、b

成人の低血糖症では交感神経刺激で発汗・頻脈がみられるのですがなぜ新生児ではみられないのでしょうか?

 

 

コウメイ:今回は新生児低血糖の問題でしたが、この問題を例に、過去問をどのように勉強したら良いかについて解説していきます。

自律神経が発達していない

新生児は自律神経が発達していないので、交感神経刺激症状である、発汗・頻脈が見られません。全く見られないかは分かりませんが、頻度は少ないと思います。

以上で質問に対する解答は終わりですが、これだけで終わっても意味がないので、この問題を例にどのように国試の勉強をしたらいいか説明していきます。

 

発汗・頻脈が見られなくても低血糖を否定するな!!

新生児低血糖で見られないのは発汗・頻脈
新生児低血糖で見られないのは発汗・頻脈
新生児低血糖で見られないのは発汗・頻脈

これだけ丸暗記しても意味がないです。覚えるのはこのです。つまり、新生児は発汗・頻脈が無くても低血糖を否定してはいけないということです。

 研修医になって小児科を回った時、「発汗や頻脈が無いので低血糖ではありません!!」などという診断はされないようお願いします。

 

非典型的な症状

 もう一度言いますが、「新生児低血糖で見られないのは発汗・頻脈」というのだけ覚えても意味がありません。

どんな症状が表れるか覚えましょう。具体的には

  • 振戦
  • 痙攣
  • 不機嫌
  • 哺乳力低下
  • 筋緊張低下
  • 異常な鳴き声
  • 無呼吸発作(チアノーゼ)

などです。

例えば、無呼吸発作(チアノーゼ)を見たときに、呼吸器系の検索ばかり行い、低血糖を見逃すことのないようにしましょう。

大人でもそうですが、診断がつかないと重篤になるが、(疑えば)診断・治療自体はすぐに行える病気の代表が低血糖です。大人だと片麻痺の原因が低血糖だったなんてこともあります。

低血糖の症状はできるだけ覚えて、疑ったらすぐにデキスターチェックを行うようにしましょう。

 

デキスターチェック

デキスター検査

デキスターチェックとはこのようなキットを使って血糖値を測定することです。血液が1滴でもあれば数秒で血糖値を測定できます。

※指先にチクっと針を刺し、その血液で測定します。

上記の症状があれば、低血糖を疑い、デキスターチェックをするようお願いします。 以上、質問の内容から少し発展しましたが、低血糖について解説しました。