新生児低血糖で発汗や頻脈が見られない理由

コウメイ(@kokusigokaku):読者の方から新生児低血糖に関する質問をいただきました。まずは質問の元になった問題を見てみましょう。

第82回医師国家試験A61

問題:新生児低血糖でみられないのはどれか

  1. 発汗
  2. 頻脈
  3. 無呼吸
  4. チアノーゼ
  5. 異常な鳴き声
答え(クリック)

a、b

 

読者からの質問
成人の低血糖症では交感神経刺激で発汗・頻脈がみられるのですがなぜ新生児ではみられないのでしょうか?
 

自律神経が発達していない

新生児は自律神経が発達していないので交感神経刺激症状である、発汗・頻脈が見られません。全く見られないかは分かりませんが、頻度は少ないと思います。

以上で質問に対する解答は終わりですが、これだけで終わっても意味がないので、この問題を例にどのように国試の勉強をしたらいいか説明していきます。

発汗・頻脈が見られなくても低血糖を否定するな!!

新生児低血糖で見られないのは発汗・頻脈
新生児低血糖で見られないのは発汗・頻脈
新生児低血糖で見られないのは発汗・頻脈

これだけ丸暗記しても意味がないです。覚えるのはこのです。つまり、新生児は発汗・頻脈が無くても低血糖を否定してはいけないということです。 研修医になって小児科を回った時、「発汗や頻脈が無いので低血糖ではありません!!」などという診断はされないようお願いします。

新生児低血糖で見られる症状

 「新生児低血糖で見られないのは発汗・頻脈」ということだけろ理解しても意味がありません。どんな症状が表れるかが大事です。具体的には

  • 振戦
  • 痙攣
  • 不機嫌
  • 哺乳力低下
  • 筋緊張低下
  • 異常な鳴き声
  • 無呼吸発作(チアノーゼ)

などが起こるとされています。

例えば、無呼吸発作(チアノーゼ)を見たときに、呼吸器系の検索だけではなく、低血糖の検索も行いようにしましょう。大人でもそうですが、診断がつかないと重篤になるが、(疑えば)診断・治療自体はすぐに行える病気の代表が低血糖です。
※大人だと片麻痺の原因が低血糖だったなんてこともあります。

低血糖の症状はできるだけ覚えて、疑ったらすぐに血糖測定を行うようにしましょう。

デキスター検査

このようなキットを使って血糖値を測定することです。血液が1滴でもあれば数秒で血糖値を測定できます。

以上で説明は終わりです。