高カリウム血症の治療はしなくていいの?

コウメイ:今回は救急の問題です。

カリウムが高いですが治療しなくていいのでしょうか?

 

103E41

 

透析は必要。高K血症の治療は?

学生A:腎不全が原因で肺水腫が起き、息苦しさが出現したと思うので

aの血液透析は必要だと思います。

 

 

コウメイ:正解です。

 

 

学生A:でもコウメイ先生、カリウムが7と高いので、

炭酸カルシウムや重炭酸ナトリウムの投与も必要だと思います。

 

 

コウメイ:それは大事な考えです。

でももう少しきちんと考える必要があります。

 

 

“グルコン酸”カルシウム

まず高カリウム血症に使うのは炭酸カルシウムではなく、

グルコン酸カルシウムです。

炭酸カルシウムは高P血症の時に使う飲み薬です。

 

ただ、高カリウム血症のみではすぐグルコン酸カルシウム投与や

重炭酸ナトリウムの投与はしません。

 

 

心電図が大事(テント状T波)

テント状T波

高カリウム血症に心電図異常(テント状T波)が 出現したら

グルコン酸カルシウム(カルチコール)または重炭酸ナトリウム(メイロン)を

投与する必要があります。

 

この患者は心電図の記載がないので直ちに投与とはなりません。

※すぐに心電図はとった方がいいです。

 

逆にKが6台でも心電図異常があれば、治療開始の必要があります。

 

なお、重炭酸ナトリウムはその名の通りナトリウムなので、

循環血液量を増やす働き(副作用)があります。

うっ血をきたしている方には投与しない方がよいです。

 

まとめます。高カリウムの治療を決定するのは心電図です。

 

今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)