血管内溶血 vs 血管外溶血【間接ビリルビンとヘモジデリンはどこで作られる?】

コウメイ:読者の方から溶血について質問をいただきました。

 

・血管内溶血と血管外溶血について正しく理解していますか?

・間接ビリルビンとヘモジデリンはどこで作られるか知っていますか?

 

あやふやな方はぜひご覧ください。

 

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血管内溶血ではヘモジデリンと間接ビリルビンはどうなるのでしょうか?

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コウメイ:今回は血管外溶血と血管内溶血について詳しく説明していきます。

 

血管外溶血とは

そもそも血管外溶血とは何か知っていますか?

 

 

学生B:簡単ですよ。血管の外で溶血することです!!

 

 

コウメイ:・・・。もう少し具体的に言うと?

 

 

学生B:例えば採血管とかですかねぇ。

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コウメイ:(やっぱりそうきたか)

違います

 

血管外溶血とは脾臓で溶血が起こることを言います。

体の外で起こる溶血のことではありません。

 

 

血管外溶血の過程

それでは血管外溶血、つまり脾臓で溶血が起こると

どのような物質が関与するのか説明していきます。

 

まず、溶血するとヘモグロビンが出てきますが

すぐに近くに存在するハプトグロビンと結合します。

 

ハプトグロビンと結合したヘモグロビンは肝臓へ運ばれ、

グロビン、鉄、ポルフィリンに分解されます。

 

グロビンと鉄は再利用されますが、ポルフィリンは

脾臓に運ばれ間接ビリルビンになります。 

間接ビリルビンはまた肝臓へ運ばれ直接ビリルビンになります。

 

その後の説明は大丈夫だと思うのでここで終わりにして、

血管内溶血の説明に移ります。

 

 

血管内溶血とは

血管内溶血とは何でしょうか?

 

 

学生B:(もう引っかからないぞ)

血管内溶血とは血管の中で溶血することではなく・・

 

 

コウメイ:血管内溶血とは血管の中で溶血することです。

 

 

学生B:ガーン(-_-;)

 

 

血管内溶血の過程

コウメイ:血管内溶血が起こっても大部分は血管外溶血と

反応が同じです。つまり、ヘモグロビンがハプトグロビンと

結合して肝臓へ運ばれます。その後も同じです。

しかし、以下の点が異なります。

 

血管内で溶血が起こると、多くのヘモグロビンは

ハプトグロビンと結合するのですが、一部は結合が

間に合いません。ハプトグロビンと結合しないと

肝臓へ運ぶことができません。

 

では、ハプトグロビンと結合できなかったヘモグロビンは

どこに行くのか?

 

腎臓です。

 

腎臓へ運ばれヘモグロビン尿として排泄されます。 

ヘモグロビンの一部はヘモジデリンに代謝されますが、

そのままヘモジデリン尿として排泄されます。

 

 

血管外溶血と血管内溶血との違い

ここまで血管内溶血と血管外溶血との違いについて説明しました。

このふたつの大きな違いが分かりますか?

 

 

学生B:血管内溶血はハプトグロビンと結合したり

しなかったりで覚えるのが大変ということです!!

 

 

コウメイ:学生B君の今後の方が大変かもしれません。

 

 

血管外溶血と血管内溶血との大きな違いは鉄の利用です。

血管外溶血では鉄は再利用されると説明しました。

血管内溶血では一部ヘモグロビン尿やヘモジデリン尿

となり腎から排泄されます。

 

ヘモグロビンやヘモジデリンは鉄を含んでいますので、

血管内溶血では鉄が排泄されることになります。

ですので、血管内溶血では鉄欠乏状態になることがあります。

 

これで説明は終わりですが、血管内溶血では一部の

ヘモグロビンがハプトグロビンと結合できず、その結果

腎から排泄されるというのがポイントでした。

 

 

理解できましたか?

もしうまく理解できない方は自分で図を書くことをお勧めします。

多少面倒臭いかもしれませんが、その方が結局は

近道になりますのでぜひやってみてください。

 

今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)