Fallot四徴症の治療はいつやる?

最終確認日:2017/07/28 最終更新日:2017/07/28

コウメイ:今回はFallot四徴症の質問に答えていきます。まずは質問の元になった問題を見てみましょう。

第107回医師国家試験I54
107I54

正解:e

 

この問題に対し以下のような疑問を持ったようです。

読者からの質問

cのプロスタグランディンは2か月では動脈管が閉鎖してるはずだから、答えにならないのでしょうか?

また肺動脈の発育後に心内修復術を行うという、どんな手術かまで勉強しなければいけないのか、その辺りをお教え下さい。

 

コウメイ:質問者さんの考えで合っています。 

プロスタグランディンと動脈管

Fallot四徴症は右室流出路の狭窄が起こりますが、狭窄の程度が大きいと動脈管からの血液に頼らなければなりません。それを助けるためにプロスタグランディンを用いることがあります。

しかし、動脈管は生後48時間程で機能的に、生後2週間ほどで機械的に閉じてしまいます。本患者は生後2か月ですので、今更プロスタグランディンを投与しても意味がありません。

 

心内修復術はいつやる?

Fallot四徴症の根治術は心内修復術ですが、心内修復術ってどんな手術か知っていますか?

 

学生C:心臓の中を修復する手術です!!

 

コウメイ:(予想通り。)心内修復術とは

  1. 心室中隔欠損症の閉鎖
  2. 右室狭窄路の解除

を行うものです。こちらに分かりやすく説明されていますのでご覧ください。
http://www.first-surgery.jp/information/organ_congenita_cardiac_disease_02.html

 

ちょっとでいいので、どんな感じでやりそうか想像してみてください。生まれたばかりの赤ちゃんの、めちゃくちゃ小さな心臓でこれをやるのはかなり大変そうじゃないですか。というわけで、ある程度大きくなってから治療を行うことになります。

しかし、無治療では生存率が5歳時で55%,10歳時で30%との報告もあるので、できるだけ早めに手術したいです。ではいつ手術を行うかというと、1歳位が多いようです。

ちなみに、dは心室中隔欠損閉鎖術だけでなく、右室流出路狭窄の解除も必要ですので正解にはなりません。また、「直ちに」というのも違います。今まで経過を見ていたのに「直ちに」行う理由は見当たりません。

今回の講義は終わりです。お疲れ様でした(^_^)