エフェドリンの作用についての詳細

最終確認日:2018/03/04 最終更新日:2017/08/09

コウメイ:「脊脊髄くも膜下麻酔(脊椎麻酔)で低血圧になる機序と対処」について質問をいただいたいので回答します。まずは質問を見てみましょう。

読者からの質問

 

読者からの質問
「エフェドリンはβ刺激で血管収縮させ血圧を上げる」と説明していますが、β2刺激では血管は拡張するので血圧が低下しそうです。エフェドリンはα1に作用して血管収縮させるのではないでしょうか?

 

エフェドリンの作用はβ1、β2、α1

添付文書からエフェドリンの作用はβ1作用、β2作用、α1作用と分かります。

エフェドリンの作用

引用:http://www.nichiiko.co.jp/data2/55170/04_interview/ephedrinNAG_i40-if02(2).pdf

 

アドレナリン受容体

それぞれの刺激がどのように作用するかは以下の表で確認できます。

アドレナリン受容体

引用:カッツング・薬理学 原書9版、p130

この表を丸暗記する必要はありません。必要なときに見ればよいです。

 

エフェドリンで血圧は上がるのか?

エフェドリンのα1、β1作用で血圧が上がることは異論がありませんね。β2作用で血管平滑筋が弛緩すると血圧は下がりそうです。ではエフェドリンで血圧は上がるのでしょうか?下がるのでしょうか?

結論から言うとエフェドリンで血圧は上がります。エフェドリンは昇圧剤として用いられ、実際私も使用したことがありますがたしかに血圧は上がります。なぜなら、エフェドリンはβ2作用よりβ1作用の方が強いからです。これは覚えるしかありません。

 

細かい作用を丸暗記する必要はない

臨床医の立場から言えば、細かい作用機序を全て覚えておく必要はないと思います。

「エフェドリンはα1作用とβ1作用とβ2作用があり、α1作用は血管平滑筋を収縮させ、β2作用は・・・」などと考えながらエフェドリンを使用する医師はおそらくいません。

ざっくり、エフェドリンは血圧は上げると理解しておけばよいでしょう。国試でもそれほど細かい作用機序を問われることはないと思います。

今回の講義は終わりです。お疲れ様でした(^_^)