前にできた問題はもうやらなくていいですか?

最終確認日:2017/07/25 最終更新日:2017/07/25

コウメイ:ネットや予備校で国試の指導をしていて、「前にできた問題はやらなくていいですか?」と質問を受けることがあります。結論から言うと、できた問題はやらなくていいのですが、「できる」の定義が大切です。例えば次の問題を勉強するとしましょう。

第108回医師国家試験B58

 医師国家試験,108B58

医師国家試験,108B58問題

 

医師国家試験,108B58画像

 

正解は脂肪塞栓症だけど・・

学生I:正解は脂肪塞栓症です。最近解いたの分かります。

 

コウメイ:正解は脂肪塞栓症で合っています。ただし、それだけでは「問題ができた」とは言えません。きちんと理由を説明できる必要があります。なぜ脂肪塞栓症と考えたのですか?

 

学生I:なんかSpO₂が低いし・・、でも肺血栓塞栓症っぽくないからです。

 

コウメイ:なるほど・・。まあ、いいでしょう。では、ちょっと話を変えます。聴診でcoarse crackleが聞こえますが、どうしてでしょう?

 

学生I:coarse crackleは肺炎の時に聞かれるものです!!

 

コウメイ:(この患者は脂肪塞栓症じゃなかったのかな?)確かにcoarse crackleは肺炎のときに聞かれますが、coarse crackleとはそもそも何ですか?

 

学生I:そもそもって言われると分からなくなってきました。

 

「そもそも何か?」が大切

コウメイ:検査は「そもそも何か?」というのを理解するのが大切です。きちんと教科書で確認しましょう。coarse crackle以外でも、

  • wheezeとはそもそも何ですか?
  • SpO₂とはそもそも何ですか?

また、

  • 脂肪塞栓症と肺血栓塞栓の根本的な違いは何ですか?
  • 肺血栓塞栓では結膜出血、皮下出血はしますか?
  • 肺血栓塞栓症ではエコーはどうなりますか?

これらのことをきちんと理解するのが「この問題ができた」ということです。

今までひたすら正解の選択肢を覚えてきただけの方は、ぼちぼちきちんとした勉強に切り替えましょう。今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)