Diagnosis of seasonal influenza in adults – 成人における季節性インフルエンの診断【UpToDateを読む技術】

コウメイ:UpToDateからDiagnosis of seasonal influenza in adults – 成人における季節性インフルエンの診断の解説です。当直をしていると必ず遭遇しますね。標準的な診断法を学びたいものです。

分かりにくい or 覚えにくい単語

epidemic「流行」 febrile「熱のある」 clinical criteria「臨床基準」 given 〜「〜を考慮に入れると」 aoptimal「最善の」 specimen「標本」 nasopharyngeal「鼻咽頭の」 aspirate「吸引液」 washing「洗液」 swab「綿棒」

まこちょ先生による構文解釈

まこちょ先生に解説していただきます。

It is important to understand the limitations of screening tests for influenza and the impact of the level of influenza activity on the test results.
https://goo.gl/bnsQqQから引用

1)the impact of the level of influenza activity on the test resultsの訳は「インフルエンザ活動のレベルが検査結果に与える影響力」でよいでしょうか?何かイマイチな訳になってしまいます。

直訳はそれで問題ありません。この文章のimpactは「名詞」で「影響力」という意味ですが、じつはimpactには動詞で使う用法があります。その時後ろにonをつけて表現するのです。

例 The embargo impacted on export revenues. 「通商停止は輸出総収入に大きな影響を及ぼした」

この動詞のimpactの使いかたが、impactを名詞として使った場合でも残ります。つまりこの箇所のonimpactとつながっているのです。

the impact of the level of influenza activity on the test results

余計な部分を排除すると the impacton the test results 「検査結果に与える影響力」

そうすると今度は【何が】検査結果に与える影響力」なのかが問題になりますよね?それをof the level of influenza activityの箇所が補っているんです。

the impact of the level of influenza activity on the test results インフルエンザ活動のレベルが検査結果に与える影響力」

前置詞のof「~の」の訳出だけでなく、今回のように主格「~が」や目的格「~を・~に」と訳せることは覚えておくと読解に便利ですよ!

ofに関するより詳しい学習はこちらに記事へどうぞ 
https://goo.gl/vdqcBv

Given the limited sensitivity of the rapid antigen tests for influenza, a negative result should be interpreted with caution given the potential for a false-negative result.
https://goo.gl/bnsQqQから引用

2)with caution given the potential for a false-negative resultの部分が上手く訳せません。

この箇所は構文が関係していますのでとても解釈しにくい箇所ですよね。 前置詞withが解釈のキーポイントになっています。withには「付帯状況」という用法があって「~しながら・~したまま」と訳す用法があるのです。もしこの箇所が次のようでしたら解釈は容易だったかと思われます。

a negative result should be interpreted with caution. 「陰性の結果は注意して判断(解釈)するべきである」

ところが「付帯状況」のwithというのは、「with +名詞」の後ろに分詞(現在分詞・過去分詞)で繋げる用法なんです。

① with + 名詞 +現在分詞(~ing)「名詞が~しながら・したまま」

② with + 名詞 + 過去分詞 (~ed)  「名詞が~されながら・されたまま」
例 The dog sat there with his tongue hanging out. 「その犬は舌がだらっとしたままそこに座っていた」
He stood in front of us with his arms folded. 「彼は、腕が組まれたままで私たちの正面に立っていた」

今回は②の「付帯状況」の形というわけです。直訳すると「偽陰性の可能性に注意が与えられながら」ですが、意訳して「偽陰性の可能性に注意して」とすると良いでしょう。

a negative result should be interpreted with caution given the potential for a false-negative result. 「陰性の結果は偽陰性の可能性に注意して判断(解釈)するべきである」

付帯状況のwithについての詳しい解説はこちらの記事へどうぞ
https://goo.gl/H3McMh

最後にちょっと参考になること

冬場の発熱患者全員にインフルエンザの迅速検査を行うのは正しくはありません。きちんと適応を考えて検査したいものです。