腰椎ヘルニアで傷害される神経根はどれ? | 神経根の番号のつけ方2

コウメイ:以前に神経根の番号のつけ方について説明をしたところ、再度質問をいただきましたので解説していきます。 まずは質問を見てみましょう。

※前回の解説はこちらです。
腰椎ヘルニアで傷害される神経根はどれ? | 神経根の番号のつけ方

読者からの質問
MRIではヘルニアがL4/5と間にあることが分かります。そのため傷害されるのは神経根L4と考えました。しかし、症状からは神経根L5であり、答えもL5になっています。なぜこのようになるのでしょうか?

 

脊椎と神経との解剖

まずは、脊椎とと神経根との関係についてこの図をご覧ください。

神経根の番号

 

腰椎L4と腰椎L5の間から神経根L4が出ているのは間違いありません。では神経根L4を末梢から中枢にたどってみましょう。L3/4、L2/3の高さを通って最終的にはT12/L1位の高さまで上にいきますね。

では神経根L5を末梢から中枢にたどってみましょう。L4/5、L3/4の高さを通って最終的にはL1位の高さまで上にいきますね。

少し質問を変えます。L4/5の高さを通る神経根はどんなものがありますか?上の図をよく見て考えてください。

 

学生B:

  • 神経根L4
  • 神経根L5
  • 神経根S1
  • 神経根S2
  • 神経根S3
  • 神経根S4
  • 神経根S5

です。いっぱいありますね。

 

コウメイ:そうです。いっぱいあります。ですのでL4/5でヘルニアがあるとこれら全ての神経根が傷害される可能性があります。

L5障害

 

学生B:ではどの神経根が傷害されているかどうやって判断すれば良いのですか?

 

傷害された神経根の診断法

コウメイ:問診、診察です。どんな症状なのかよく聞きましょう。実際に診察し筋力低下などがないかよく調べましょう。MRIをとったら診察が不要なわけではありません。

 

学生B:分かりました。しっかり病歴から判断したいと思います。

 

コウメイ:それが正しいやり方です。ここでもうひとつ大事なポイントがあります。上の図をもう一度よく見てください。

 

傷害を受けやすい神経根はどれ?

上にある神経根の方が椎間板に近いのが分かりますか?

 

学生B:確かにそうですね。L4/5の高さでは神経根L5の方が神経根S1より椎間板に近いですね。

 

コウメイ:その通りです。 ですのでL4/5でヘルニアが起これば神経根S1やその他の神経根よりも神経根L5の方が傷害を受ける可能性が高いです。

L5障害

 

今回の講義は終わりです。お疲れ様でした(^_^)