Brugada症候群で抗不整脈薬は効果あり?

最終確認日:2017/07/29 最終更新日:2017/07/29

コウメイ:読者の方からBrugada症候群の予防について質問をいただきました。勉強している人ほど疑問に思っているかもしれません。まずは質問を見てみましょう。

読者からの質問

Brugada症候群の治療について質問です。QBの解説にはBrugada症候群の心室細動の予防ができる薬物はなく、Ⅰ群の抗不整脈薬は病状を悪化させると書いてありました。 

しかしイヤーノートには心室細動の予防にキニジンやシソスタゾールといったⅠ群の抗不整脈薬が書かれてありました。矛盾しているように感じます・・。

 

キニジン、シスタゾール、ジソピラミド

キニジンやシスタゾール、ジソピラミドはⅠ群の抗不整脈薬ですが、確かにBrugada症候群の心室細動を予防するとの報告があります。ただしこれはあくまでそういう報告があるというだけであり、確実に効果があるわけではありません。

 

Ⅰ群抗不整脈薬

一方でBrugada症候群を悪化させる可能性がある薬物としてⅠ群抗不整脈薬があります。

 

学生B:さっきは心室細動の予防に効果があるかもしれないって言ったじゃないですか。一体、どっちなんですか?

 

コウメイ:さっき言った通りです。心室細動を予防する可能性のあるものもあれば、悪化させる可能性のあるものもあります。そもそもですが、Ⅰ群抗不整脈薬って何か知っていますか?

 

学生B:Ⅰ群だから一番いい薬じゃないんですか?

 

コウメイ:そんなはずないでしょ。だったらⅣ群まである意味がありません。そうではなく、Ⅰ群抗不整脈薬とはNa遮断薬の総称です。総称ですので色々な薬があるわけです。

心室細動(に限らず不整脈)の治療になるものもあれば原因となるものもあります。学生のうちは、これ以上深く突っ込まないのがbetterかと思います。

 

国試には出ないので気にしない

深く突っ込まないのがbetterと言われても、国試に出たらどうするんですか?とお考えの方もいるかと思います。でも大丈夫です。国試にそんな細かい(というか結論の出ていない)問題はでません。

仮にジゾピラミドなどの選択肢があったとしても、正解となる選択肢はICD植え込みなど明らかに効果があるものですので、「このⅠ群抗不整脈薬は治療につかうのかな?悪化するのかな?」と必要以上に考え過ぎないようにしましょう。もし興味があるようでしたら国試に合格した後、好きなだけ研究してみてください。

今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)