血液培養が有用なのは?

最終確認日:2017/07/28 最終更新日:2017/07/28

コウメイ:今回は血液培養について質問をいただきました。まずは質問の元になった問題2つをご覧ください。

第94回医師国家試験A56

血液培養で病原菌が陽性になるのはどれか。

  1. コレラ
  2. 腸チフス
  3. ジフテリア
  4. レジオネラ感染症
  5. 腸管出血性大腸菌感染症

正解:b

 

第93回医師国家試験B95

血液培養が診断に有用なのはどれか。2つ選べ。

  1. ムコール症
  2. アスペルギルス症
  3. 深在性カンジダ症
  4. クリプトコックス症
  5. スポロトリコーシス

正解:c、d

 

これに対して以下の質問をいただきました。

読者からの質問

解答が分からなかった場合、出てきたものから暗記していくのが良いのでしょうか?先生はこのような問題の場合どのような勉強されていましたか?

 

丸暗記しても意味はありません。

まず、「血液培養が有用な菌一覧」などはありません。地道に勉強していくしかありません。以下のような覚え方(丸暗記)はダメです。

  • 血液培養が有用なのは腸チフス、カンジダ、クリプトコックス
  • 血液培養が有用なのは腸チフス、カンジダ、クリプトコックス
  • 血液培養が有用なのは腸チフス、カンジダ、クリプトコックス

それぞれの病気についてきちんと勉強していきましょう。

腸チフス

腸チフスってどんな病気か分かりますか?腸ってつくくらいだから、下痢でも起こすんじゃね?とお考えの方は今すぐ感染症の教科書を見てみましょう。

腸チフスは腸から血管に入り菌血症を起こす病気です。腸だけの病気ではありません。血液培養は有用です。

カンジダ症

カンジダ症ってどんな病気でしょう?肺炎を起こす病気!!としか思い浮かばない方、もう少し深く勉強してみましょう。

カンジダは色々は症状を引き起こします。その中に、カンジダ血症というものがあります。血液にカンジダがいますので血液培養は有用です。

クリプトコックス症

クリプトコックス症ってどんな病気でしょう?これこそ肺炎を起こす病気です。楽勝、楽勝!!とお思いの方は、今すぐ真菌性髄膜炎について復習しましょう。クリプトコックスは髄膜炎を引き起こします。ではどうやって髄液に侵入するのか?

気道 ⇒ 血管 ⇒ 髄液 です。血管を経由するので血液培養が有用です。

繰り返しになりますが、血液培養が有用な菌一覧というものはありません。あったとしても、丸暗記する意味はありません。それぞれの病気を丁寧に勉強していくしかありません。ただ、完璧主義になる必要もありませんので、ある程度勉強したら次の問題にいくようにしましょう。

以上、血液培養が有用な菌について説明しました。