ARDSと線維化 | 古い問題の利用法

最終確認日:2017/07/28 最終更新日:2017/07/28

コウメイ:ARDSについて以下の質問をいただいたので回答します。

読者からの質問

急性呼吸窮迫症候群(ARDS)について、86A21では「肺間質の線維化」はきたさないとあり、107I33では「肺の線維化をきたす」となっています。「肺の線維化」と「肺間質の線維化」は違うものなのでしょうか?

 

ARDSと線維化

コウメイ:結論から言うとARDSは肺の線維化をきたします。「肺の線維化」も「肺間質の線維化」も同じでしょう。107I33は正しいです。

86A21のように古い問題(特に80回台以前)はあまり気にしない方がいいです。 医学は日々進歩していますので、昔正しかったのが今は間違いだったり、昔正しくなかったのが今は正しかったりします。

 

古い問題はあくまで復元

また、古い問題はあくまで復元であり、本物の過去問ではありません。問題や解答が間違っている可能性は十分にあります。今回の問題も「ARDSは全例肺の線維化をきたす」や「ARDSは極初期に線維化をきたす」が本当の選択肢だった可能性があります。それなら間違いになります。

※ARDSは発症1週間位で線維化をきたします。

昔の問題を今の医学内容にあわせて解説しているのならよいのですが、昔の問題と解答をただ載せている問題集はあまり参考にしない方がよいです。

 

新しい問題を解こう

直近の問題をどんどん解くようにしましょう。このように言うと「より多くの問題を解いた方がよいので、古い問題も解くべきです。」と思われる方もいるかもしれません。確かに、

  • 古い問題を解く
  • 古い問題を解かない

この2つの選択肢だけなら「古い問題を解く」がいいに決まっています。しかし、実際の選択肢は

  • 古い問題を解く
  • 古い問題を解かない
  • 新しい問題を解く

の3つです。皆さん新しい問題を全ての教科で解き終えましたか?

解き終えていないのに、ある教科の古い問題を解くメリットはありません。新しい問題をどんどん解くようにしましょう。もちろん、全ての教科で新しい問題を解き終わった後で、古い問題も解いてみるのはよいことです。

この時も「古い問題は色々な意味で間違っていることもある」というのを頭に入れた上で利用するようにしてください。今回の講義は終わりです。お疲れ様でした(^_^)