抗菌薬はどこまで覚えればいいのか?

最終確認日:2017/07/25 最終更新日:2017/07/25

コウメイ:読者の方から「抗生剤はどこまで覚えればいいのですか?」との質問をいただきましたので回答します。まずは質問を見てみましょう。

読者からの質問

感染症や抗菌薬の勉強はどのようにすれば効率よく覚えられるでしょうか。コウメイ先生はいつも「丸暗記はダメ」と書かれていますが、この分野の勉強のコツなどがあったら教えていただきたいです。

 

 ※以下の説明はあくまで目安です。自分の興味、レベルに応じて調節してください。

覚えるべきこと

グラム染色での細菌の分類

全てを覚えようとするのはお勧めしません。有名なものだけ覚えてください。

抗生剤はどのようなものがあるのか?

セフェム系、マクロライド系、ニューキノロン系など。これも完璧に覚えなくていいです。だいたいどのようなものがあるか頭に入っていればOKです。

超有名な使い方

MRSAにはバンコマイシン。ニューモシスチス肺炎にST合剤。この位有名な使い方のみで結構です。おそらくこの部分を一生懸命覚えようとするひとが多いかと思いますが今はやめましょう。細かい使い方は国試にはでません。研修医になったら好きなだけ勉強してください。

超有名な副作用

アミノグリコシドで聴神経障害。エタンブトールで視神経障害。伝染性単核球症にアンピシリンはダメ。この位有名な内容でOKです。細かい副作用はきりがないので覚えなくて結構です。

 

覚えなくていいこと。

細かい作用機序

全ての薬の細かい作用機序を覚える必要はありません。ペニシリンは細胞壁を破壊する。まずはこの位でいいです。

細かい適応

  • ペニシリン系はA群β溶連菌と・・
  • セフェム系は連鎖球菌とブドウ球菌と・・
  • キノロン系はレジオネラやマイコプラズマ、クラミジア、結核にも・・
  • アミノグリコシド系は・・
  • 肺炎球菌にはペニシリン系とセフェム系と・・
  • 大腸菌にはセフェム系とキノロン系と・・
  • インフルエンザ菌には・・

こんなの覚えていたらホントきりがありません。超有名な使い方をまずは覚えましょう。

腎排泄型、肝排泄型

最近の国試は細かい内容を問うことはあまりないので、今後腎排泄型か肝排泄型かを選ばせる問題はでないと思います。大事なのは抗生剤には腎排泄型と肝排泄型があるというのを知っているということと、毎回使う度に調べるということです(研修医になってからの話ですね)。

 

抗生剤で重要なのはこのあたりでしょうか。冒頭でも言いましたが、抗生剤はかなり奥が深いです。国試ではそれほど細かい内容を問われることはないので、学生のうちは超有名な内容を覚えることぐらいにとどめておきましょう。今回は以上で終わりです。お疲れ様でした(^_^)