医大生の完璧主義は完璧ではない

コウメイ:多くの方から「完璧主義で国試の勉強が終わりません」との質問をいただきますので解説していきます。

私も学生の頃は「患者さんに治療をするからには完璧でないといけない」と思っていました。しかし、実際に働くようになってその考えは変わりました。今日はこのあたりを中心にお話していきたいと思います。

目次

1)学生の完璧は完璧ではありません!!

はっきり言います。医学はかなり膨大です。学生が完璧を目指したところで全く完璧ではありません。学生がいくら(学生向けの)教科書や問題集を全て覚えたところで、各科の先生の知識の1/100以下です。 学生の完璧主義は全く完璧ではありません。

完璧を目指したければ国試に受かり、研修医も終わり専門の科を決めた後、好きなだけ極めてください。おそらく医学の膨大さに気づき無理だと思われると思いますが・・。

2)各教科のバランスが大事

もちろん、知識はあるに越したことはありません。大事なのはそのバランスです。

全ての科で満遍なく勉強すればいいのですが、完璧主義で勉強が終わらないひとは全く勉強できていない科目があるのにある科目のそれも細部にこだわり過ぎていることが多いです。

そんな細部にこだわっても意味がありません。細かい内容は国試にはでないし、学生がいくら細部にこだわっても各科の先生の知識の1/100以下です。細かいことにこだわるよりもっと大事なことがあるはずです。

※誤解しないようにもう一度言いますが、満遍なく勉強できている方はどんどん深く勉強していただければと思います。

3)国家試験に出るものから勉強する

多く医大生にとって勉強する目的は医師国家試験に受かることだと思います。そのためには医師国家試験にでる問題を頻度の多い順に勉強することが重要です。教科書や問題集を1ページから順に読み、全てを覚えようとするのは意味がありません。大事なところ、問題に出やすいところから勉強するようにしましょう。

以上、完璧主義で勉強が終わらない方へのアドバイスでした。これを読んで効率の良い勉強ができるようになり、ひとりでも多く国試に受かることを願っています。

以下の記事もなかなか勉強が進まない方へ参考になります。

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