5年生の勉強法 〜臨床実習と座学をバランスよく行うのが大事〜

コウメイ:読者の方から「5年生はどの程度勉強すればよいですか?」との質問をいただきましたので回答します。

読者からの質問

現在臨床実習で回っている科をネット講座で勉強しています。コウメイ先生は以前から「過去問はできるだけ早く解いた方がよい」とおっしゃっていますが、それは5年にも当てはまるのでしょうか?

私の今後の予定ですが、5年の間は臨床実習でしっかり検査等を見学し、合間にネット講座で勉強し、6年になったら過去問に取り組もうと考えています。このような考えでよろしいでしょうか?

目次

1)臨床実習の合間にネット講座+直近の過去問

基本的な方針として「臨床実習の合間にネット講座を見る」でいいと思います。ただ、できればここに直近の過去問を解くことを入れた方がいいです。ネット講座で勉強した内容が実際の問題にどのように出題されるかを早めに把握することは、今後ネット講座をより良く利用するために役に立ちます。

2)完璧に理解しなくていい

「そんなこと言われても過去問は難しそうです」と思われる方もいらっしゃるでしょう。それでいいんです。別に過去問を完璧に理解する必要はありません。だいたいどんな問題があるかざっと見るだけでOKです

  • こんな問題があるのかぁ
  • 意外と分かる問題もあるなぁ
  • ショックの問題はよくでるなぁ
  • 産婦人科の問題はよくでるなぁ

など何かしら思うところがあるはずです。その上でネット講座で勉強してみてください。今までより意欲的かつ効率的に勉強できるはずです。

3)座学(ネット講座、教科書)と臨床実習をバランスよく行うことが大事

ここで臨床実習について考えてみましょう。「1分、1秒でも長くベッドサイドにいて患者を見るべき」との意見もありますが、個人的には違うと思います。

科にもよるかもしれませんが、知識のない状態でいくら長時間患者を診察しようが得るものは少なく、治療法も浮かばないでしょう。それよりはある程度のところでベッドサイドの実習は切り上げ、図書館や勉強部屋で教科書を読んだりネット講座を見たほうがタメになります。

教科書を読んだりネット講座で勉強したりすると、実際はどのように医療が行われているかが気になるようになります(そうなれるように勉強することが大切です)。それを(時間があれば当日、なければ翌日)臨床実習で確認するのがよいです。

※これは研修医になってからも当てはまります。

臨床実習は大変かもしれませんが、以上を参考に勉強してみてください。

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